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医療保険制度の改正について
 本年9月1日よりサラリーマンや高齢者の医療費の自己負担額が改正されることになりました。
 国民医療費は毎年6%前後、1兆円を超えるペースで増え続け、この医療費の増大は日本の健康保険制度の財政に大きな負担となっています。今回実施される改正内容は、患者負担の引き上げが中心ですが、引き続き医療保険制度の抜本的見直し作業が併行して行われております。
 今回の改正内容の概要は下記の通りです。

1.本人の自己負担割合1割から2割へ引き上げられます。
被保険者本人の医療費自己負担率が1割から2割に引き上げられます。尚、家族の場合は従来通り、通院は3割、入院は2割の自己負担のまま変わりません。

2.通院時の薬代の患者負担が増えました。
今までは、窓口で支払う自己負担の中に含まれていましたが、今回の改正では、これに加えて下記の金額を患者が負担することになりました。
●新設(本人・家族・高齢者)       
薬代の負担
(通院)
内服薬1日につき
1種類/0円
2〜3種類/30円
4〜5種類/60円
6種類以上/100円
外用薬1日につき
1種類/50円
2種類/100円
3種類/150円
頓服薬
1種類ごとに
10円
※6歳未満の乳幼児等は薬代の一部負担は免除されます。

3.高齢者の自己負担額が通院1回500円、
 入院1日1,000円になります。

70歳以上(寝たきりの人は、65歳以上)の高齢者の医療費の自己負担額が改められます。    
現行改正後
通院
月額1,020円
受診1回あたり500円
同一医療機関ごとに1カ月4回まで
5回目以降は無料、上限は月額2,000円
入  院
1日につき710円
1日につき1,000円
98年度/1,100円
99年度/1,200円

4.改正時期/1997年9月1日より
日本グラクソ、7月1日より支店に喘息用剤専門MR制を導入
[日経新聞97年6月27日]の掲載より


 日本グラクソ株式会社(本社:東京都渋谷区、社長:クリストファー・アダム)は、7月1日より、支店に喘息用剤専門MR制を導入します。これは喘息用剤の分野としては業 界で初めての試みです。
 喘息用剤は、グラクソ・ウエルカム・グループとして最大の疾病領域である呼吸器系領域の中でも特に世界をリードしている分野です。日本グラクソは、喘息治療のリーディング・カンパニーとして、知識に裏打ちされたスペシャリストMR集団を組織することを目的としています。
 喘息用剤専門MRは支店の医薬推進部・課の所属となり、当初は各支店1名(全国で12名)でスタートします。将来的には全国30-40名に増員することを計画しています。
 主な業務内容は以下の通りです。
1.喘息専門医とのコンタクトを強化し、情報収集活動を行う。
2.講演会等を通じ、非専門医、薬剤師等への最新情報提 供活動を行う。
3.喘息に関する支店内教育を行う
高カロリー輸液で、副作用
アシドーシス症状で41人が死亡

[毎日新聞97年6月23日]の掲載より

 がん患者や手術後で体の衰弱した患者などへの高カロリー輸液注入が原因とされる意識障害、呼吸障害などの「アシドーシス症状」で1990年以降、41人が死亡していたことが23日、厚生省のまとめで分かった。高カロリー輸液については、ビタミンB1が不足している患者に注入されると血液が酸性化し、アシドーシス症状を起こすことが知られ、厚生省はこれまで6回にわたって医薬品副作用情報などで医療機関に注意喚起した。しかし、95年4月に適正使用情報を出した後も7人の死亡報告があり、副作用対策の不徹底さが浮き彫りになった。
 厚生省は同日、緊急安全性情報で、高カロリー輸液療法中は必ずビタミンB1を併用投与するよう、改めて注意を呼びかけた。
 高カロリー輸液は糖液、電解質などを含む栄養補給液で、静脈から注入される。国内では「大塚製薬工場」「日本ヘキスト・マリオン・ルセル」「テルモ」など製薬会社8社が13種類を販売。売上高は薬価ベースで年間約380億円。1日に5万人前後が投与されているという。
 厚生省のまとめでは、輸液注入で、ビタミンB1の併用投与をしなかったために発症したとされるアシドーシス症状は、90年から96年末までに85人の報告があり、うち41人が死亡した。93年11月に医薬品副作用情報を出した翌94年には11人が死亡▽95年4月に適正使用情報を出した後、7人が死亡…など、厚生省や製薬会社が注意喚起しても、被害を抑えられていない。
 同省薬務局安全課は「ビタミンB1投与の必要性について、関係学会にも呼びかけ、医師や薬剤師への注意を繰り返し促したい」と話している。
 高カロリー輸液の大手製造・販売業者の「大塚製薬工場」の平岡幸治・研究開発本部長は「医療機関に対して繰り返し伝達に努力してきたつもりだが、結果として不十分だった。副作用情報の伝達の徹底に努める」と語っている。
医療保険改正法が成立、9月施行、高齢者負担2.5倍に
[朝日新聞97年6月17日]の掲載より

患者負担増を柱とする医療保険制度改正関連法が16日の衆院本会議で、自民、社民、さきがけの与党3党と太陽党などの賛成多数で可決、成立した。参院で外来患者の新たな薬剤費負担などに修正が加えられたため、衆院に回付されていた。病院窓口で支払う1カ月の医療費負担額は、外来患者の平均で高齢者約2.5倍、サラリーマン約2.4倍になる。施行は9月1日から。医療保険制度問題は、与党3党が8月末にもまとめる抜本改革案に焦点が移る。
改正されたのは、健康保険法、老人保健法などの一部。医療費の病院窓口での負担額の引き上げや、薬剤費の新たな負担の創設などが主な内容だ。 採決では新進、民主、共産各党が反対した。
医療保険制度改正は、厚相の諮問機関である医療保険審議会が昨年11月、「国民皆保険制度を維持するには制度全般の改革の着手と当面の財政危機の克服が必要」として、患者負担増の具体案と抜本改革案を盛り込んだ建議書を出したのがきっかけ。改正案作りでは、財政事情を優先する自民党と、当面の負担減を求める社民党が妥協を繰り返してきた。
参院では、薬剤費の新たな患者負担について、受け取る1日分の種類数に応じて負担額を重くするように修正。乳幼児や低所得高齢者の新たな薬剤費負担をゼロにもした。
一方、抜本改革について、与党3党は「抜本改革の基本方針」をまとめたものの、具体策には踏み込んでいない。与党3党は患者負担増が実施される9月までに、現行の薬価制度や診療報酬体系、高齢者医療制度などに関する改革案作りを急ぐ。


ぜんそく遺伝子 米の研究所が発見
[毎日新聞97年5月22日]の掲載より

【ワシントン21日瀬川至朗】 米民間バイオ研究所のセクアナ・セラビューティクスは21日、ぜんそくを引き起こす原因遺伝子を世界で初めて発見したと発表した。遺伝子の配列や染色体上の位置については特許申請中を理由に公表していないが、世界で約1億人いると推定されるぜんそくの診断や治療薬開発に道を開きそうだ。
発表によると、同研究所はドイツの製薬メーカーと共同で研究した。南大西洋上に浮かぶトリスタン・ダ・クーニャ島の島民がぜんそくにかかりやすい体質を持ち、約3割がぜんそくに悩んでいることに着目。島民約3000人のDNA(デオキシリボ核酸、遺伝子の本体)を解析して、ぜんそく遺伝子を見つけた。ぜんそくのない人の遺伝子に比べ、配列の1カ所が変異していたという。
ぜんそくの発症には複数の遺伝子が関係するといわれるが、同研究所は中国、オーストリア、カナダ、米国でも研究を進め、各国のぜんそく患者の1〜2割が今回発見したぜんそく遺伝子を持っていることを突き止めたという。

薬剤副作用
[毎日新聞97年5月19日]の掲載より

ぜん息治療薬で死亡事故 厚生省が緊急情報
気管支ぜん息など呼吸困難症状の治療薬、臭化水素酸フェノテロール製剤(商品名・ベロテックエロゾル)の過剰投与が原因で1990〜96年の7年間に7人がぜん息発作を悪化させ死亡した疑いが強まり、厚生省は19日、緊急安全性情報で医療機関に対し、過剰投与とならないよう適正使用の徹底を呼びかけた。
同製剤は、以前から過度の使用で不整脈や心停止などの副作用が指摘され、世界保健機関(WHO)が93年に1日3〜4回の使用にとどめるとのガイドラインを出した。しかし、厚生省と製薬会社が具体的な使用指針を漆付文書などに定めたのは今年3月で、対応の遅れが問われそうだ。
ベロテックエロゾルはのどに噴霧するスプレー型の製剤で、「日本べ一リンガーインゲルハイム」(本社・兵庫県川西市)が輸入販売している。
厚生省の長期慢性疾患総合研究事業アレルギー総合研究班などのアンケートで、90〜96年に激しいぜん息発作で窒息死したりするケースが123例あった。うち11例が気管支拡張作用のあるベータ刺激薬吸入剤を過剰投与され、このうち7例がベロテックエロゾルだった。また、1日14回分を処方されるなど過剰投与も目立った。
研究班の調査結果が出る直前の今年3月初め、同社はWHOガイドラインに基づき添付文書を自主改訂、「1回1吸入を限度とし次の発作に使用する場合、少なくとも6時間おく」との注意事項を記載した。
厚生省薬務局は「中央薬事審議会の審議で投与と死亡の因果関係は判断できなかったが、過剰投与防止のため厳格な対応を取った。WHOのガイドラインは最近になって知った」と話している。
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