MAN会報
宮武明彦先生の二つの夢
理事  大和 健

 宮武先生は平成26年定時総会で二つの夢を持っているというお話をされました。
 一つ目は絶滅したネアンデルタール人の遺跡訪問、二つ目は壱岐対馬訪問です。以前から地球上には人間ホモサピエンスがのさばり環境破壊を行っている。実は、何万年も前には人間に近い別の人種があった。その一つがネアンデルタール人で3万年には沢山住んでいた。最終グループが消滅したのは15000年前と言われている。それがどうして地球上から消えたのか先生に言わせれば、1917年第一次世界大戦時インフルエンザA型H1N1が猛威をふるいヨーロッパを中心に2500万人が死亡している。ネアンデルタール人も感染症によって急速に人口が減少し消滅してしまったのではないかと思われる。ネアンデルタール人は現在の人間とは混血していないという学者はいたが、先生は人種が違うとはいえ、そばに美しい女性がいれば誘いに行くのは自然で、混血はあったのではないかと以前から思っていたそうだ。 それが4〜5年前混血している事が判明した。
 今はコンピュウターを使って膨大な量の遺伝子解析技術が確立されているので、人類が何万年にもわたってネアンデルタール人との混血して来た事も次第に明らかになって来ており、特にアジアに多くみられるようだ。昨年11月には世界的にも権威のあるイギリスの雑誌「ネイチャー」にネアンデルタール人のゲノムが解析され、現代人の糖尿病患者の中にはネアンデルタール人の遺伝子が残っている事が明らかにされた。
 ジブラルタル海峡の欧州側には、最後のネアンデルタール人が居住していた洞窟があるという。
 昔は海に近いところにあったようだが氷河期などを経るうちに水位が大きく変化し、現在は内陸部になっているらしい。ここへ行ってネアンデルタール人の調査をする事が一つの夢。
 もう一つは対馬や隠岐に行く事。それはどうして60kmから70kmの海峡を越えてモンゴルが攻めてきた事、あるいは日本(豊臣秀吉の時代)が韓国に入り込んだか、対馬の先に釜山があり、そこに対馬の出先機関があって、かなり広大な土地を有し、対馬藩は日韓貿易で財をなした藩でそのルートを船で行く事。
 最後にネアンデルタール人の混血によって、我々が今苦しんでいる病気が一部関係して来ている事実に宮武先生は興味しんしんで、ライフワークとして勉強していきたいとお話されました。
 なお、宮武先生には二つの夢を実現する為に健康に十分留意して頂きたいと思います。


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