MAN会報
北半球半周航海記V

理事 吉富 康二

 2010年8月22日海賊のいない安全な紅海に入る。紅の海だが海水は透明で青く美しい。何故赤いかは@珊瑚が沢山生息するAギリシャ時代方角を色分け、北の黒海に対し、南の赤い海B閉じた海で赤潮発生Cエジプトの砂漠を赤い大地、その大地の海という意味等、諸説あるらしい。8/25突然のサウジアラビアのジェッダ港に入港が決まる。予定外の上陸が可能かと思ったら特別の原爆被爆者代表の方々だけと判りがっくり。しかし、サウジ側は広報担当部長やキングアブドルアジズ大学の関係者、日本領事等が船に来られて交流会が開催される。女性の乗船者は大パニック、肌をあらわにしない、頭にベールをかぶる、まるで仮装行列の感あり。外気温は先日52.4度、日本とサウジの関係は良好で石油の30%サウジ依存、日本車がサウジの60%を占める。ジェッダ出港後に親しくなった横浜市の佐藤さんから何故サウジに臨時接岸できたのかが判明。彼は14歳で広島で爆心地から1qで被爆、現在神奈川県被爆者の会の副会長。中東における核保有でイスラエル・イランが国連で波紋を呼び、サウジの政治活動として被爆者の話を聞きたいと、サウジから日本経由でピースボートに話が来たと言う。

 船は一路スエズ運河へ。幅90〜200mの将に砂漠の中の運河、天気も良く10hの船旅は初めての体験でも有り、素晴らしい一日であった。(写真はスエズ運河通過中の佐藤さんと小生)8/28エジプト、ポートサイドで上陸。ほとんどの乗客がピラミッド・カイロの観光へ。小生は既に経験済みで今回は敢えてアレキサンドリアへバスで向かう。ナイルデルタの海岸部を300q走り、途中は山賊やテロの危険もあり2台のジープが護衛。クレオパトラ、聖書、巨大図書館のイメージを博物館の中に見つけようと努めたが見るべきものは何も無く、古代の学術都市は海中に没していた。
(次号に続く)


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