MAN会報
北半球半周航海記T

理事 吉富 康二

 ピースボートオセアニック号の約1000人の乗客と共に、東京港からシンガポール・インド洋、紅海、スエズ、地中海、ジブラルタル、カナリヤ諸島ラスパルマスまでの41日間(2010年8/2〜9/11)とその後のドイツ経由の帰国までを数回にわたって投稿します。
8月2日、東京晴海埠頭よりたくさんのお見送りを頂いて出港。種子島・宮古島・台湾フィリピン間のバシー海峡を抜けてベトナムダナンへ直進、8月7日には自主企画ビールマイスタ教室第1回目を開催。1hレクチャ、約40人の聴衆で成功。8月8日ダナン入港、15〜16世紀日本人街の在った、ベトナムの古都ホイアン観光。8月11日には「聞けわだつみの声」に遺書を残したBC級戦犯でシンガポールチャンギー刑務所で刑死した木村久夫氏が眠る日本人墓地を訪問する。小生が持参した本の遺書を読み賛同する人も船内に少しづつ増えました。若い人も船には多く、中には本を読んで感動し涙ぐむ女子大生もいました。PBでは同じ考えで上陸地で同じ行動をする人を「船内ファミリーを作る」と表現しています。

小生のファミリーは11名になり、当日全員を引率、花束を購入し、日本人墓地へ、偶然というか、天の恵みというか、2002年11月に家族で訪問した際お世話になった墓守のLimさんと再会、墓地の案内からお線香の用意、車の手配等全てを助けて頂き全員感激、木村氏への良い供養が出来ました。マラッカ海峡を抜けるあたりからスリランカの南端までインド洋はモンスーンで揺れに揺ました。8月16日インド南端の町コーチンではココナツ・えびカレーを右手で食べ、木成りのバナナやマンゴスチンを堪能。コーチンからオマーン、サラーラまでは一直線でまた荒れるインド洋。船内では著名人が短期間乗船し、セミナー講演会が何度もあり、中でも女性でエベレストに初登頂した田部井淳子氏の話は何度聞いても面白く、著書も買ってサインをもらい大満足。乗客の自主企画、太極拳、ダンス、船内ミニコンサート、お祭、催物も沢山有り、退屈する暇なし。「インド洋じっとしててもフラダンス」で船内川柳大会で優秀賞を獲得。船内では船酔い・疲れから風邪をひく人が出始めました。インド洋は7〜8月はモンスーンの時期で、前回の冬季の赤い夕日のインド洋とは大違い、雨と曇りと大波もう二度と乗りたくないという方も出てきました。小生は酔い止めのセンパ(大正製薬)を持っていたが何とか使用せずにアラビヤ半島サラーラに逃げ込みました。


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