MAN会報
私の芸能肩入れ談

監事 鳥居 義昭

芸能音痴の私が主宰する会計事務所が、「秋の行事」と銘打った文化行事に、日頃お世話になっている民主団体や顧問先を招待するようになって7年になる。予算の都合もあり、出演者や演奏者は少人数に限られるが、皆さんが出掛けたくなるような企画を心掛けてきた。2〜3紹介する。

その1…散歩の途中で、淀屋橋にある大阪倶楽部の素敵な建物を見つけた。以前にこの建物での、松野迅さんのヴァイオリンリサイタルの案内チラシを見たような記憶があったので、松野迅さんに相談し、実現させることができた。当日は台風が上陸するなか、大阪倶楽部の歴史ある空間は、ストラディバリウスと屋根を打つ雨が響き合うという絶妙の舞台となり、満員の観衆が雷鳴をかき消す拍手を送った(2004年)。


その2…2006年はNHKの朝の連続ドラマ小説「ちりとてちん」の放送と「天満天神繁昌亭」のオープンが重なり、上方落語ブーム到来のきざしが伺えた。人集めに苦労しなくて済むように、「繁昌亭」を何とか借り切ってみたいと考え、開設準備室の責任者(後の席亭)にアタックしてみた。今日のような繁昌亭の隆盛は当時では想定できず、6ケ月前に、オープン第2週目の土曜日の午後を貸切り公演として押さえることができた。オープンが近づくにつれ、大フィーバーとなり、希望者を断るのに苦労したが、この時の参加者の多くはリピーターとなり、足繁く定席に通うようになった。

その他…大阪ではあまり観られない松井朝子さんの「KIMONOマイム」(ドーンセンター)、有馬理恵さんの一人芝居による「釈迦内柩唄」(一心寺シアター)、そして今年の「木津川計の一人語り劇場・王将」(ワッハ上方)などは、アンケートでも熱い感想が数多く寄せられ、主催者としてホッとさせられた舞台であった。
これらの行事には「御堂筋アズマネットワーク」会員の皆様もたくさん参加され、催しの盛り上げに一役買って頂いている。今年は少し趣きをかえ9月18日(土)に岩波新書のベストセラー「豊かさとは何か」「豊かさの条件」の著者暉峻淑子さんをお迎えし、講演とシンポジウムを企画している。自公から民主への「政権交代」により生まれた「政治を前にすすめる」ことが可能になった情勢のもとで改めて「豊かさとは何か」を問い正し、一人一人がこのチャンスをつかみとる道筋を明らかにしたいからである。


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