MAN会報
ピカソのように元気で長生き

事務局長 高峯 秀樹

 右脳を活性化して元気で長生きをする目的で始めた油絵、書道、俳句が丁度二十年を迎え、これからはその三つを組み合わせた俳画の世界を楽しみたいと思っている。
 三つをほぼ同時に始めたのは、一つの事だけに専念していると直ぐ壁にぶち当たり、投げ出すことを体験により知っているからである。
 好スタートを切ったのは油絵である。ご縁を頂いた二科会会員の黒川彰夫先生のご好意で、大津市比叡平のアトリエまで習いに通った。先生は「年令がいってからデッサンを始めても上達が難しいから、色彩から入りましょう」と言われた。
 不思議なことに先生に手を入れて貰い、十号のカンバスを何枚か書いていると絵画らしくなってきた。絵にはまったく才能がないと思っていたので大きな喜びになった。旧知の女性の出版社社長に誘われて二十人程の団体展に年毎に参加させて頂いた。来場者の人気投票で一位になったこともあり、熱心に精進していた頃を懐かしく思い出す。
 書道は通信教育を受講して、日本書道協会の正会員になり、教室開設の免許と号の「峡桜」を頂いた。これからは改めて俳画に書く字を学びたいと思っている。
 今一番熱心なのは俳句である。平成元年に現代俳句のパイオニアと言われる「天狼」を主宰された山口誓子先生の最晩年に出会い、教えが受けられる幸運に恵まれた。又同時に、先生の片腕で正岡子規の研究で名高く、俳句を学問にしたと評された松井利彦先生の知遇を得ることが出来た。その後、平成十一年から五年間の長きに亘り、膨大な松井先生の著書、編著、句集等の「著書解題」を書き、先生が主宰された俳誌に連載させて頂いた。その勉強のお蔭で、正岡子規以降の俳句について、俳句史、俳論史、俳壇史の三つを総合的に学ぶことが出来、現在の俳句に関する活動の源泉になっている。
 現在は「天狼」「天佰」の後継の俳誌「天弓」の編集・運営の任に当たり、毎月、他の俳句結社を紹介する「俳誌逍遥」、毎月出版される句集の中から数冊紹介する「句集紹介」を連載、執筆している。
又、平成十七年六月十一日に関西民放倶楽部の集りで「ピカソが判ると俳句が判る」のテーマでお話したのがきっかけで、同名の随想を含む句文集「ピカソの眼」を平成二十二年一月に出版する予定である。
他に、インターネット上の私のブログの一つに、昨年六月二十三日に開設した「高峯秀樹の俳句千夜一夜」がある。これは、「ブログで学ぶ俳句教室」や「右脳活性化の俳句教室」の指導につながるように準備している。
 これらの右脳活性化の成果は健康や手相の変化に表われている。
平成十九年六月に出版した「未来を知る手相の科学」が好評で、先日の九月十二日には、東京の日本サイ科学会からお招きを頂き「未来を探る手相の神秘と科学」のタイトルで三時間の講演をさせて頂いた。若い頃もてようと始めた手相術の研究が、哲学者カントの「手は頭脳の延長である」をヒントに「掌は脳の外部表現」の仮説で研究している。今後は「俳句と手相をメインテーマに加えて成果を発表していきたいと思っている。
 このように、今ではもっぱら周囲の人に「ピカソのように元気で長生き」のスローガンを力説して、右脳の活性化を勧めている。

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