MAN会報
医師卒後研修制度(2)

理事 小塚 雄民

 平成19年3月医科大学を卒業した6名の初期臨床研修医を地域研修として3、4日、時には1ヶ月間、指導しました。研修医は、私立、公立の複数の大学出身者で、校風の違いを感じることがあり、楽しい時間を過ごすことができました。
 前回は日本の医師研修制度のうち、初期臨床研修制度と呼ばれる卒業後2年以内の研修制度について説明しました。若い医師の研修はどの ようになっているのかを少し調べましたので、今回は卒業後3年以降の医師研修制度を解説します。私が大学を卒業した40年前は、医師養成プログラムはなく、身分も不安定な無給医でアルバイトをして生活費を稼いでいましたので、隔世の感があります。

 大阪大学医学部附属病院における後期研修制度
 大阪大学では後期研修制度は阪大専門医育成プログラム ---大阪大学・大学病院連携型専門医養成事業---と呼ばれています。
 阪大専門医育成プログラムの目的は初期臨床研修を修了した修練医を対象とし、臨床医学系専門領域における学会認定専門医、認定医を取得させることです。定員がありプログラム全体で約261名程度募集しています。
 労働者としての権利が認められており、大学での就業規則における職名は、医員(専攻医)で、研修協力病院では各病院のレジデント待遇に準じ、社会保険・労働保険があり給与が支給されます。研修期間は卒後3年目から6年目までです。
 研修機関は、大阪大学医学部附属病院、阪大関連病院だけでなく、近畿大学、大阪医科大学と協力して研修ができるようになっています。このことにより、地域全体での医療レベルの向上と均一化が達成されることが期待されます。
 大阪大学医学部付属病院内に卒後教育開発センターが設置され、(1) 専門医育成プログラムの作成、(2)女性医師登用促進を図るための登録紹介システムの構築及び女性医師キャリア育成プログラムの作成、(3)指導医育成プログラムの強化、(4)検査・治療手技習得・向上 のためのプログラムの作成を図ると記載されています。

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