MAN会報
若い学生たちの感性をゆるがした
〜 本物のパントマイムの力 〜


当会 顧問理事 税理士 鳥居 義昭

 前号で 「私にできるNPO」 のタイトルで寄稿させていただいた。 宮武先生の勉強会に触発されて、 年1回、 秋に文化行事を企画し、 かかわりのある人たちといっしょに有意義なときを過ごすようにしている。 そして今年は、 プロのパントマイミスト松井朝子さんの公演をするので、 御堂筋アズマネットワークの人にも観ていただきたいとお願いした。
 公演日である10月1日は、 アズマネットワークのバスツアーと重なり、 会員の皆様においで頂くことはかなわなかったが、 定員500名のドーンセンターに537名の参加者を得て成功裡に舞台を終えることができた。 この日は学齢前の子どもから80歳を超える人まで多彩な顔ぶれの参加者であったが、 とりわけ、 会場の一画を50名程の大阪千代田短期大学の学生が占めていたことが特筆される。 この学生たちは、 保育士として、 未来を担う子どもたちの土台を形成する大切な仕事に就くことになるという。 私の事務所のスタッフの母親が同大学の教授をしており、 今回の企画を耳にして、 「学生たちに本物の芸術に触れる機会を」 と参加を希望された。 引率にあたられた先生たちは、 学生が高度に洗練された芸術表現を受け止めることができるかどうか、 相当危惧されていたようであるが、 若い感性はすばらしい反応を示した。 後日、 先生から届いた手紙の中で、 学生たちの様子をリアルに伝える部分があるので紹介したい。
  『しかし、 幕が上がるや、 さすが 「本物」 の迫力、 表現力…結局、 当初の心配は、 私たち教員の杞憂におわり、 学生たちは若い感性で、 まっすぐに感動をもって受け止めてくれました。 「瞬きする間も惜しんで見たので、 目が乾いてしまった学生」 もおりました。 「やっぱり憲法9条は守らなければ」 と実感した学生、 言葉を超えた究極の表現力に目をひらかれた学生、 保育士の表現力の重要性に気づかされた学生などさまざまに、 しかし全員が大きな衝撃をもって受け止めたようです。 翌週、 学内ではパントマイムもどきで感動を友人に 「伝達講習」 する学生もおり、 しばし、 パントマイムの感動の余韻に浸っておりました。』
 同封された学生たちの感想文を読ませてもらい、 「私にできるNPO」 も満更ではなかったとの思いを強くした。

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